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モリノさんの独り言

雑記、更新履歴、拍手返礼などなど。 PC・携帯共用。

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 申し訳ありません・・・

前回『更新しました~』
と言っておきながらPCサイトのほうでリンク切れしておりました
拍手にてお知らせくださった方、まことに有難うございました
そして申し訳ありませんでした


思い出すのは二人の少年

一人は世界中の憎しみを一身に背負い、もう一人の少年に殺された
そのもう一人の少年は、親友だった少年の想いを受け止め、自身の未来を犠牲にして親友を殺し、世界の英雄となった

二人の本当の想いを、目的を理解できていた者は少なかったかもしれない
けれど、彼らの望みどおりに世界は変革した
憎しみあい力で解決するのではなく、話し合い思いやりで未来を作る
そんな世界に

そう世界は優しく変革した







neuen Kampfes Overtüre









嘗て、全世界を巻き込んだ戦いがあった
その中心である神聖ブリタニア帝国
その99代目の皇帝
そしてその皇帝に死ぬまで仕えた裏切りの騎士 ナイトオブゼロ

彼らの行った非道
それは1000年経った今でも伝わっている
しかし、口にするのも憚られるとその名も姿も、世界の何処にも残されていない




****


皇暦3010年
神聖ブリタニア帝国 ペンドラゴン宮


一人の少年が幼馴染の背中を見詰めて悲しげに表情を歪めていた
先日まで二人は仲の良い友人同士であった
少年の方は今でも友人だと思っているのだが、この幼馴染はどうなのだろう?
なにせこうして姿を見たのはあの日以来一ヶ月ぶりなのだ

あの日
それは幼馴染の母国日本を少年の母国ブリタニアが侵略、占領したあの日の事だ


神聖ブリタニア帝国には嘗て悪逆皇帝と呼ばれた一人の皇帝がいた
その後、救世主『ゼロ』によって討たれブリタニアは君主制を廃止、民主制へと移行した
にも拘らず、それから数百年後に絶対君主制へ逆戻りしてしまった
それはブリタニアと言う国が骨の髄まで専制政治に慣れされられているからで、民主制という政治体制がこの国に合わなかった結果だった

そして再びブリタニア帝国は他国を侵略、国土を広げ、今では世界の三分の二を手にする超巨大国家となる




「・・・スザク・・・」

少年-ルルーシュは友人である日本人の子供の後姿を見詰める
一時は皇子でありながら人質として日本に送られたルルーシュであったが、戦争開始と共にブリタニア軍によって保護され、こうして無事帰国する事が出来た
そしてその時にスザクはブリタニア軍によって捕らえられた
それはスザクが日本の首相のたった一人の子供であった為だ

自分とは違う艦でブリタニアへとやって来ただろうスザクの行方をルルーシュはずっと捜し続けていた
まだ十歳の子供であろうとも、敗戦国の首相の子供であるスザク
冷酷なあの父ならば簡単にスザクの命を奪ってしまうだろう
その前に何とかして自分の手で保護したかった
皇子である自分ならそれは簡単だと思っていた
例えその再会が皇子と捕虜の関係であったとしても・・・

しかし現実はそう甘くなく
ルルーシュが捜し求めたスザクの身柄は日本を攻撃した第二皇子シュナイゼルに預けられる事となった

それを決めたのは皇帝である父シャルル
皇帝の言葉はこの国の法でもある
ルルーシュはそれに従うほか無かった


(もっと僕に力があれば、もっと皇位継承順位が高ければ・・・・いや・・・)

この時初めてルルーシュの心のある考えが浮かぶ

『皇帝だったらスザクを誰にも渡さなくて済んだのに』

それは皇位継承順位17位のルルーシュにとって望んでも到達できる筈のない場所
到達できると思えるはずの無い玉座

だがこの日ルルーシュは心の奥底で決意する

「兄を姉を追い越し、父を玉座から引き摺り下ろす!そして・・・」




ブリタニアとスザクを!



この日、ブリタニア第11皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは戦いを決意する

それは嘗て虐殺皇帝と呼ばれた『彼』と同じ道であるのか
それとも英雄と呼ばれた『彼』と同じ道であるのか


それが解るのは、未来の話






****


「ルルーシュ・・・スザク・・・」


少女は小さな声でその名前を呟いた

それはブリタニアで皇帝になる事を誓った少年と、その少年が強く欲した幼馴染の子供と同じ名前
だが、同じではない名前

「あの二人はどうなるのだろうな?
お前達と同じ道を歩む事になるのか、それとも別の未来を辿るのか」

少女は目を閉じ、頷いた

「そうだな。見守ろう
それは私にしか出来ない事だ」





思い出すのは二人の少年

世界の為に命と自らの存在を消してしまった愚かな少年達



そして今、彼女の前に現れた二人の子供
あの二人と同じ名前と同じ顔をした子供達

この子供達がどのように未来を選択し、歩んでいくのか

それはきっとこの世界の未来へと繋がっている

それが戦いの未来だったとしても




「これは新たなる戦いの序曲なのかもしれないな」




少女は一人呟いた





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