忍者ブログ

モリノさんの独り言

雑記、更新履歴、拍手返礼などなど。 PC・携帯共用。

 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 ジノスザ

えっと・・・まだ前回の本編見てませんがジノさんが黒の騎士団に入った?んですか?
ジノカレ?
ジノカレなの?

それは嫌だなぁ

スザクはこれまで不幸だったから全力で幸せになってもらいたい
ルルもジノもアニャもロイドもセシルもアーサーも、すべてに囲まれて「幸せだ」とスザクに思ってもらいたい
(・・・なんというハーレム状態)
お願いだからルルとスザクを殺さないでください、製作者様
そしてジノもアーニャも!
これ以上スザクを不幸にしないで!

ジノスザ・・・(まだ言っている)


****


(・・・いつも一人なんだよな)


ぼんやりとジノは窓の外を眺めた
そこには外のベンチに座ったスザクがいるのだ

彼はいつも独りだった
任務も
食事も
行動も

別にそれが駄目だとは言わない
人それぞれ理由がある
だが彼はあまりにも独りでいたがるので気になった

話しかけても必要最低限しか話してくれない
側に近寄ろうとするとさりげなく逃げてしまう
同じく最低限しか話してくれないアーニャですら逃げるまではしない

どうして?
どうして逃げるんだ?
どうして独りで居たがるんだ?

いつの間にかジノはスザクを目で追うようになった
いつの間にかスザクの事を考えるようになった

もっと近くに行きたい
なのに近寄れない、そんな日が続いていた




それが変わったのはスザクがラウンズに任命されて半年経った頃
探していたのではなく、たまたま通りかかった




「イレヴンが天下のラウンズ様かよ」
「流石『皇帝の愛人』やる事が違うねぇ」


少し向こうから聞こえてきた声
その内容から誰かがスザクの事を言っていることだけは理解できた

はぁ・・・とジノはため息をはいた
半年経った今でもまだこんな事を言っている人間が軍内に居たのかと思うと呆れる
愛人かどうかの真相は抜きにして、彼の実力は本物だ
本当に彼は強い
ラウンズに抜擢されてもおかしくないほどに


「可愛い顔して、ベットの上でどんな風に陛下におねだりしてんのさ?」


その言葉にカッと血が上った
ジノは歩く足を速め声のするほうへと急いだ

そこには先程からスザクを侮辱する男が二人と黙って言われているスザク
ジノは「スザク」と思わず声をかけた




「ヴァ・・ヴァインベルグ卿・・・」


ジノの登場に男たちは慌てた
スザクだけは慌てておらず、ジノが近づいてきている事を知っていたのだろう


「あれぇ?お前達何処の所属だ?」


記憶に無い。地位が高かったら覚えているんだけど・・・とジノは考える素振りをする
彼らはどう見ても下士官だ
何処の所属かも解らない
それほど地位の低い者たちが頂点とも言えるラウンズにあのような口の聞き方をする
本来なら許される事ではない


「いえ・・・自分たちはそのっ」
「う~ん・・・知らないな。そんな階級の低いお前達がラウンズのスザクに対し随分と偉そうに話していたな」


ヒッと男たちは顔を一瞬で青くさせた
不敬罪という理由でこの場で殺されても文句は言えない
ブリタニアとはそういう国なのだ


「軍法会議にかけるまでも無い。お前たちは「行け」」


ジノの言葉をスザクが遮った
彼の言葉に男たちは驚き、ジノは不快そうにスザクを見つめた


「・・・スザク・・・本気か?」
「本気ですよ、ヴァインベルグ卿。・・・君達も職務に戻るといい」


スザクの言葉に男たちは逃げるように走り去った
それをスザクと共に見つめていたジノは「チッ」と舌打ちする

完全に男達の姿が見えなくなった所で、スザクは踵を返した


「おい、待てって」


そのスザクの肩を掴んで止めると、どういうつもりだ?と彼を睨みつけた
しかし言われている意味が解らないというようにスザクは首を傾げた
そんなスザクに苛立ち、ジノの口調は荒いものになる


「さっきの奴らだ!お前を侮辱していた!奴等は処罰するべきだ」


ジノの言葉に、スザクは「ああ」とやっと納得がいったように頷いた。そして彼は「終わった事です」と何てこと無いように返した


「なに?」
「自分は確かにイレヴンですし、恨み言を言われるのには慣れていますから」
「そういう意味じゃない。奴等はお前を!」
「良いんです・・・僕は何を言われても」
「っ」


何を言われても良い・・・そう言ったスザクの目を見てジノは息をのんだ
どうしてこんな目をするのか
何の感情の篭っていない、全てを諦めてしまった目

いったい何が彼にこんな目をさせるのか。いや、それよりも・・・


「・・・良くない」
「え?」
「スザクが良くても私が良くない!」


スザクは驚いて目を大きく開いた
ジノはグッと拳を握って震えていた


「スザクが誰かに何かを言われるのは私が嫌だ!お前が良くてもだ!」
「・・・貴方には関係ない事です」
「関係ある!」


自分達は同じラウンズ
スザクが侮辱されるということはジノやアーニャが侮辱される事と同じ事だ
それを彼に伝えると、スザクは「はぁ・・・」と言葉をもらした


「だからお前が怒らないのなら私が怒ってやる!お前が罰を与えないのなら私が与えてやる!」
「・・・・」
「いいか!これからは独りでいるなよ!」
「・・・意味が解りませんが・・・?」
「お前が独りでいたら私が怒れないじゃないか!」
「・・・はぁ・・・」


だからこれからは一緒にいてやる!覚えておけよ!
ジノはそう言い残すとダッシュで何処かへと去って行った





****

こんな感じでジノが強制的にスザクに纏わりつきだした・・・だったらいいな・・・
PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:
53 |  52 |  51 |  50 |  49 |  48 |  47 |  46 |  45 |  44 |  43 | 

 カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

 フリーエリア

 最新コメント

[11/16 モリノ]
[06/09 撫子]
[03/22 モリノ]
[03/22 撫子]
[03/17 モリノ]

 最新トラックバック

 プロフィール

HN:
モリノ
性別:
女性

 バーコード

 ブログ内検索

 最古記事

(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/10)

 お天気情報

Script:Ninja Blog Skin:Twinkle Magic
忍者ブログ [PR]